渡辺淳一の「愛の流刑地」が映画化されている。
以前より渡辺淳一の男・女・不倫などに関する考え方には共感する部分が多く、
ファンであったのだが、ついにあの「愛の流刑地」が映画かと複雑な思いである。
日経新聞に連載され、一部のサラリーマンの間では話題になっていたのだが、
とにかく「許されない不倫の愛にハマる」という精神的なものと
「大人の背徳感あるSEX」描写が生々しく、通勤中に危うく前を大きくしそうになった
サラリーマンも多いことだろう。
渡辺淳一作品は失楽園もそうだが、
出会い→ときめき→許されない背徳の愛→大人のSEXという流れまではいいのだが、
その後必ず →精神世界→永遠の愛→死 となるところがちょっと重い。
まあ小説なので、そういうエンディングにしないと、→別居→離婚調停→離婚という
世知辛いニッチな終わり方では売れないのだろう。
不倫中に、特にSEXをしている最中、「このまま時が止まってくれないか」ということが
脳裏をよぎることは確かにある。
渡辺作品でも「このままどこまでも落ちていけたら」「今が一番幸せ、もう死んでもいい」
などの表現が使われることが多く、この境地から永遠の愛・死へと向かうわけだが、
実際には、大概の人はそうはならない。
なぜならそういう気持ちになる背景には、日常の生活、配偶者へのストレスなど
様々な要因と相手への恋焦がれる気持ちがあり、言い方を変えると
「普段のストレス生活、ダメ旦那のおかけで、今一瞬の幸せ感がここにある」わけである。
さらに一瞬でもその幸せ感を味わえれば、ストレスだらけの日常に戻り頑張る気力も出たりする。
「来月彼とデートできる!!」
この気持ちだけで、今日を明日を乗り切れるのである。
SEXだけでなく精神的な満足感、つながりは確かにある。
がしかし、それを永遠に求めることはしない。
それが現実の大人であり、悲しいかな不倫の現状でもある。
ということで「永遠の大人の愛」は小説の世界だけにしておいて、
現実では皆さん日常の生活に色々悩みながら頑張って、
素敵な出会いを見つけて「それなりに」楽しむ。
これが一番いいのではないでしょうか?
いい加減ではなくあくまで本気。でも死にはしない。
「だって家庭と子供いるんですもの! さあ夕ご飯のしたくしなきゃ」
いかにも人間ぽくていいじゃないですか。
PS:演じるのは豊川悦司と寺島しのぶ。うーーん、ちょっとイメージ違うなあ
男は村井国夫あたりで、人妻はやっぱり黒木瞳かなあ。
OYAJI的には寺島しのぶよりも母親の藤 純子の若い頃がいいな。
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